今回は5文型の第4を解説していきます。
形式は以下の通りです。
S+V+O₁+O₂
O₁は間接目的語、O₂は直接目的語とも呼ばれます。
というわけで、間接目的語(Indirect Object)はIO、
直接目的語(Direct Object)はDOと表記するようにします。
つまり、第4文型は以下の形になります。
S+V+IO+DO
前にも話しましたが、5文型で実際に使ったり、お目にかかったりするのは、せいぜい第3までです。
第4、第5もないわけではないですが、あまり多くはありません。
代表的な動詞は give や buy でしょうか。
では、例文を見てみましょう。
I give Bob a book.
私はボブ(に)本(を)やる。
何度も言いますが、英語には(てにをは)がありません。
名詞の関係を表すには、語順に頼るしかありません。
日本語では(に)であらわすところが、間接目的語です。
誰(に)やるかってところですよね。
日本語では(を)であらわすものが、直接目的語です。
上の英文を第3文型で表現することもできます。
I give a book.
これで形式上は第3文型です。
ですが、これだと「私は本をやる」という意味で、誰にやるのか、その情報がありません。
不完全な文ですね。
そこで、「ボブに」という部分をこの文につけ加えましょう。
I give a book to Bob.
形式は第3文型ですが、上の例文と意味は同じです。
「誰に」やるのか、という部分を to 誰々 で表現するのです。
ただし、buy型はちょっと違うので注意が必要です。
Bob buy me a book.
ボブは私に本を買う。
これを第3文型に変えてみましょう。
Bob buy a book for me.
今度は to ではなく for になりました。
give のときは、問題は「誰に」やるのか、という点でしたね。
buy の場合は、「誰のために」買うのか、という意味合いが強いのです。
ですから、to ではなく、for を使うのです。
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