英語の基礎固めはこれで十分だ

英語

英語を理解するために必要な知識は何でしょうか?
リスニングも大切です。
リーディングも欠かせません。
ライティングに習熟すれば、より深く英語を理解できるようになります。
これらのスキルすべてに共通する知識というのがあります。


それは何でしょう?


それは、グラマー(文法)です。
文法かよ、とうんざりしないでください。
なぜなら、楽しく深く確実に学べる参考書を紹介するのが今回のテーマだからです。
文法がつまらないのは、あなたが英語が苦手だからではありません。
文法が退屈なのではなく、日本の教科書が退屈なだけです。
あなたのせいではありません。
学校教育の欠陥なのです。


今回は、学校英語のせいで英語に苦手意識をもっている人にこそオススメしたい教科書なのです。
逆に、英語が得意、あるいは帰国子女で英語は苦手じゃない、そんな方はこの記事を読む必要はありません。
ぜひ、他の記事にお進みください。
それでは、さっそく紹介していきましょう。

文法書ならこの2冊

オススメの文法書というのは、じつは洋書です。
それぞれの文法のトピックを英語で説明しているのです。
Raymond Murphyという人の [Essencial Grammar in Use]と、 [English Grammar in Use Intermediate]の2冊です。
英語がわからないのに英語の本で文法を学ぶことができるわけがないだろう、と感じる方もいるでしょう。
ですが、断言します。
この2冊で文法はオッケーです。
この2冊を終えるころには、あなたの英語の読解力は格段の進歩を遂げているはずです。
英語がわかるようになっているはずです。
では、どんな内容なのか。
くわしく見ていきましょう。

Essencial Grammar in Use

こちらは初心者から中級者までがターゲットといったところでしょうか。
本を開くと、左側のページに文法の説明、そして右側に練習問題が掲載されています。
この練習問題は、左側のページで説明している文法項目の問題ですから、わからなければそのページをみれば解けるようになっています。
さらに解答は巻末にまとめて掲載されていますので、独学者でもまったく問題ありません。


ちなみに、この本に限りませんが、洋書の教科書は総じて練習問題が豊富であり、その解答も巻末に載せられているのがほとんどです。
解答が無ければ、独学者はその教科書を購入しても答え合わせができず、正しいのか間違っているのかわからないのですから、解答が掲載されているのは考えてみれば当たり前ですが、日本では解答なしの教科書というのも実は珍しくありません。


その点、この Essencial Grammar in Use は安心です。
しかも、全編カラーのイラストでわかりやすくデザインされていますから、英語がよくわからない方でも安心して学習を進めることができます。


全部で115のユニットがあり、それぞれに練習問題がついています。


例えば、Unit 1は 「am/is/are」 を説明しています。
本当の基本から始まるわけです。
ただし、「I’m a student.」のような文例がありますが、この場合「student」という単語を知っていなければこの例文は理解できませんから、ある程度の単語の知識はある方が望ましいのです。
もちろん、その度に辞書を引いて意味を確認していくスタイルでもかまいません。
別に誰かに命令されて勉強するわけではないので、好きなように学べばいいのです。
ほんの少しの基礎的な英語の知識があれば、この教科書は誰でも取り組むことができます。
おそらく、中学2年から3年生ぐらいの知識があれば、十分理解することが可能だと思います。

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また、日本の英文法の教科書であれば、まず5文型の説明から入っていくのが普通で、そのあと名詞や動詞、形容詞など各品詞の説明が続いていく、というイメージですが、この本はちょっと違います。
Unit 1 は「am/is/are」ですが、Unit 2 はその疑問形、Unit 3は「I am doing」と、もう現在進行形がでてきます。
この調子で Unit 9 までは現在形を解説し、Unit 10から14までは過去形と過去進行形、Unit 15にはもう現在完了形が登場します。
もちろん、この順番で解いていく必要もありませんし、わかるところからスタートして全く問題ないわけですが、なかなか興味深い配列です。


いずれにしても、この本は英文法に習熟するためにもっともすぐれたツールのひとつであると思います。
文法が嫌いな人こそ、本書で文法を自分のものにしてほしいと願ってやみません。

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English Grammar in Use Intermediate

もうひとつの Raymond Murphy の名著がこちらです。
こちらは、中級者から上級者まで、という位置づけで、全部で145の Unit に分かれています。
スタイルは Essencial Grammar in Use と同じですから、繰り返しません。
ひょっとしたら、こちらの方が有名かもしれません。
実際に、カスタマーレビューも圧倒的にこちらの方が多いですしね。
その完成度については議論の余地はありません。
Essencial Grammar in Use を終えたなら、こちらに取り掛かることをオススメします。
あるいは、いきなりこちらから始めるというのもアリです。


わたしは Intermediate から始めましたが、さほど難しいとも感じませんでした。
ただ、大切なのは、背伸びして難しいほうから取り組んでも効果は思ったより得られないということです。
やはり基本をしっかり固めるのに如くはありません。
どうしても英語の説明だと不安だという方には、日本語訳もありますから、どうぞ参考にしてください。

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まとめ

いかがでしょうか。
この本の完成度の高さは、カスタマーレビューの多さとその高い評価でも十分うかがうことができます。
また、私の知り合いがイギリスに留学したときに、向こうの語学教師に勧められたのも、この本だったそうです。
1日1ユニットを解いていけば、3か月か4か月で終わる量です。
しかも、1ユニットを解くのに30分もかからないでしょう。
そして、この本を終えたころには、自分の英語読解力が格段にレベルアップしていることに気づくでしょう。
かくいう私がそうでした。
自信をもって本書を勧める所以です。

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