英文法といえば、ご存じ5文型です。
ちょっと復習してみましょう。
- S+V
- S+V+C
- S+V+O
- S+V+O₁+O₂
- S+V+O+C
これが5文型でした。
5つに共通してるのは、S+V の部分ですね。
これは全部に共通する要素です。
では、これが一体何を意味するのか、ここをもう一度復習しましょう。
といっても私は教師ではないので、緊張する必要はありません。
軽いノリで読んでください。
そもそも私たちが何かを伝えようとするとき、つまり、話そうとするときには、言葉を使う以外に方法はありませんよね。
その言葉には、それぞれの言語によって形式というのが決まっています。
形式というと曖昧かもしれませんね。
言葉の構造とでもいえばいいでしょうか。
例えば、「私はラーメンを食べた」という言葉を見てみましょう。
この文章を、「私は」「ラーメンを」「食べた」というように分解してみます。
日本語において意味が通る文章になるためには、個々の語だけでは足りませんね。
「私」「ラーメン」「食べた」だけでは完全ではありません。
簡単な情報伝達ならこれでもいいですが、複雑な文章になるとそうはいきません。
日本語では、文章に命を吹き込む重要な役割を果たすのは、「てにをは」です。
つまり助詞ですね。
この助詞のおかげで、個々の語がつなぎあわされ、一つの文章のなかでその居場所を確定することができるのです。
「私」(は)「ラーメン」(を)「食べた」
「あなた」(は)「わたし」(に)「花」(を)「くれた」
助詞そのものは単独では意味をもちません。
語と語をつなぐことによって、語と語の関係を明確にするのが助詞の役割です。
私たちは助詞の助けによって、こころの声を表現することができるわけです。
日本語はきわめて合理的な構造をもった言語だと思います。
さて、英語ですが、英語にはこの助詞がありません。
日本語のような表現方法が使えない。
では、英語ではどうやって語と語の関係を表現するのでしょうか。
そのときに重要になるのが、「語順」です。
英語は「語順」、語の順番によって、その関係を表現するのです。
英語は動詞の語尾変化や名詞・形容詞の格変化もほとんどありません。
動詞は時制によって変化しますが、他のヨーロッパの言語であるフランス語やドイツ語と比べると、大したことはありません。
名詞・形容詞についても同様です。
だからこそ、「語順」が英語の命なのです。
最後にまとめます。
・日本語の命は「てにをは」、つまり助詞です。
・英語の命は「語順」です。
この点を念頭にいれて、次のステップに進みましょう。
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