北狄子

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中国史

歴史と精神の深部をえぐる一作――武田泰淳「司馬遷」を読む

武田泰淳の「司馬遷」は、中国前漢の歴史家・司馬遷の生を題材にしながら、単なる歴史小説の枠を超え、人間が真実を書くとはどういうことか、権力と精神はいかに対峙しうるのかを鋭く問いかける作品である。史記という巨大な歴史書を生んだ一人の知識人の苦悩...
書評

革命か独裁か――北一輝『日本改造法案大綱』に見る理想と危険性

北一輝(1883–1937)の『日本改造法案大綱』(以下『大綱』)は、大正末期から昭和初期にかけての日本思想史・政治史を語るうえで避けて通れないテキストである。本書はしばしば「国家社会主義的」「ファシズム的」「クーデタ思想の原典」といったラ...
書評

日常に溢れる闇ハラと生きていく社会  ~辻村深月さんの「闇祓」を読んで~

正義と闇(悪)は相反することのようであるが、表裏一体なのではないだろうか?私の勝手な定義だが、正義とは、世の為人の為に自分を犠牲にしても世の中を正しい道へと導く者。一方で闇は、自分の殻に閉じこもり、周囲と調和できずに常に何かに不満を抱えてい...
未分類

切なくて恐ろしいホラー小説の傑作「くますけと一緒に」

不気味な表情でこちらを見つめるくまのぬいぐるみと、傍で本を読む少女が描かれている。くまのぬいぐるみのホラー小説!?ホラーの定番といったら、髪が伸びる日本人形や今にも動き出しそうなフランス人形ではないか。ふわふわの愛らしいぬいぐるみが主役であ...
書評

仏教を知るためのおススメ6冊ご紹介

日本のみならずアジア全域で大きな影響力を持つ宗教、それが仏教です。私たちは知らず知らずのうちに仏教的な考え方を身につけています。好むと好まざるとにかかわらず、私たちは仏教的世界に生きています。人生観や世界観が仏教的な色どりを持っているのです...
書評

思い出の「世界の名著」シリーズ 中公クラシックスでもう一度手に取ろう

一定の年代の方なら中央公論社の「世界の名著」をおぼえているでしょう。上下2段組みの分厚いハードカバー、それでいて意外に廉価で入手しやすかったあのシリーズ。プラトン、アリストテレスからハイデガー、ヴィトゲンシュタインまで、西洋の名著を日本語で...
書評

ブロガーなら必須! 「記者ハンドブック」のおススメ

今回ご紹介するのは、共同通信社「記者ハンドブック」です。非常に有名な本ですので、ことあらためて紹介するのも気がひけるほどの名著です。ブロガーなら必須のツールですし、仕事で文章を書く人なら持っていて絶対に損はありません。ビジネス文書作成のうえ...
書評

私の思い出の作家たち おすすめの小説とともに

年を取ると小説を読む時間も無くなってきます。仕事や家庭のさまざまな雑事に追われ、ゆっくり小説を楽しむ余裕を持てなくなるからです。腰を落ち着けて小説を読むなら若いうちに限ります。とくにドストエフスキーやトルストイなどの大作は若いときでなければ...
哲学

人は幸福にならねばならない エピクロスの哲学に学ぶ

人は生まれたからからには幸福にならねばなりません。生まれなかった方が良いという議論も散見しますが、生まれてしまった以上、そんなことを言ってみても始まらないのです。私たちは幸福になるべきなのです。そして、その方法を説いたのがエピクロスです。古...
書評

ナショナリズムとは何か オーウェルの「ナショナリズムについて」を読む

「ナショナリズム」とは何か。「ナショナリズム」は20世紀だけの問題ではありません。現在もなお、「ナショナリズム」はその猛威を振るっています。人が人である以上、避けることができない病、それが「ナショナリズム」です。とくに知識人と呼ばれる人々は...
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